概要
五個荘小幡町に伝わる郷土人形である。色鮮やかな原色を使った伝統的な土人形で素朴なぬくもりが特徴で、かわいらしい姿は人形愛好家に親しまれている。節句人形や縁起ものを中心にその種類は約500種類にものぼり、中には干支の動物と縁起物を組み合わせた「小幡でこ」独特のユーモアあふれる作品もある。「小幡でこ」は約300年前に細居家の先祖である初代・細居安兵衛が伏見人形をまねて作ったのが始まり。京通いの飛脚をしていた安兵衛はたびたび追いはぎや恐喝に遭い、その弁償等が大きく転業を考えるようになり、そこで当時人気のあった「伏見人形」を学び、人形師に転職、「小幡でこ」を生み出した。中山道沿いに家があったことから土産物や子供のおもちゃとして人気が高まり、明治初期までは同業者が4~5軒もあったという。しかし時代とともに後継者が減り、現在「小幡でこ」を制作するのは本家の細居さんただ一人となり300年の伝統を引き継ぐ後継者がいない。